2017/04/09

dyson pure cool linkを3年間使ってみた

購入先

ダイソン公式サイトのフィルターおまけキャンペーンで購入した。


動作確認

購入から数日は調整運転等で動作がおかしかったが放置していたら治った。


花粉症への効果

花粉は様々な経路で部屋や体内に入るため空気清浄機だけでは微妙。


騒音

風量5以上はかなりうるさい。気になる人は風量3に固定して放置するのが良さげ。


スマホリンク機能

ぜんぜんいらない。アカウントとパスワードを作らないと使えない。空気清浄機はエアコンのように消費電力が大きかったり、動作モードの切り替えもしないため、スマホを使ってまで管理する必要はなさげ。1年中つけっぱなしだし。


機器の発熱

風量を強くすると底面が加熱するためホットカーペットの上などに置くと危険。


空気センサーが検知しやすいもの

ヘアスプレー、おなら、ベッドの埃、窓から入ってくる屋外のホコリ的な何か


空気センサーが検知しないもの

ウレタン素材を伝熱カッターで切断した臭い、キムチやラーメンの臭い、カビキラーの塩素臭、ガスストーブの臭い、締め切った部屋の臭い、砂糖菓子の臭い、エナジードリンクの臭い、古いエアコンから放出されるカビ、コーヒーの臭い


清浄時間

締め切った12平方メートルの部屋(約6畳)で放屁すると3時間以上かかることがある。


修理費

謎のエラー表示でオートモード不能になった場合の修理費は22000円。買い替え割引で3年前のdyson pure cool and hot が39800円で購入可能(時期によって製品が変わる)。


扇風機との比較

pure cool linkは扇風機より風量は弱く、同じ風量なら騒音が大きいが、埃の混じっていない空気が出てくるのが利点(たぶん)。扇風機はその逆。こまめに扇風機フレームを掃除しないと埃が飛んでくる。


空気清浄機から異臭がした場合

しばらく使っていないとフィルターが湿気を吸って再稼働時に古い和室みたいな臭いがした。しばらく使ってたら臭いは消えた。


フィルター入手性

かなり悪い。販売から4年ほどしか経過していないがdyson公式サイトではフィルターが品切れ。するとAmazon価格にプレミアがついて定価6600円のフィルターが11000円で販売されるようになってしまう。投資商品ですかね…。

6600円のフィルターが1万円
在庫が減ると値段が上がる。しかも公式製品かどうか不明。


同じくAmazonマーケットプレイスではコピー品が2600円ほどで販売されているが、フィルターのサイズが微妙に大きくて本体のフタがしまりにくくなるらしい(Amazonレビュー欄より)。pure cool linkを作動させるダミープラグとして使うにもサイズが合わないのでは困る。

家電量販店のウェブサイトでは定価販売しているが、それが本物とは限らない。もしかしたらコピー品を定価販売しているかもしれない。

dysonは毎年モデルチェンジするため、旧製品のフィルターは入手性が悪くなっていく。その結果、本物は毎年値上がりする傾向にある。dysonのように頻繁にモデルチェンジするメーカーの製品を買う場合は消耗品の値上げも考慮したい。

そろそろ販売開始から4年が経過する製品ですが、フィルターの入手性が悪化し、新導入したAirestの空気清浄機能がそれなりに使えそうなので、我が家でのpure cool linkの使用もそろそろ終わりかもしれません。

公式サイトでは8月11日から引き続き9月8日もTP02用純正フィルターは品切れ。説明書に書いてあるTP02の製品寿命は10年らしいですがフィルター供給は2~3年と見たほうがいいようです。

入荷お知らせメールも来ない





フィルター交換時期のモニター表示

2018年2月のフィルター交換。本体おまけだったので価格不明。

2018年当時はフィルターの外側カバーも添付されていた



2019年4月のフィルター交換。当時6112円。


2019年のフィルターには外側カバーが添付されていない

2020年5月から発生した謎のエラー。dysonサポートでは当社で初めての症例と言われた。うそやろ。


==================================================

いつもの花粉症だけでなく、今年はPMなんとかで喉も苦しいのでダイソン空気清浄機を買った!

フィルターが1個おまけでついてくるキャンペーンの公式ストアから注文した。
木曜日の夜に注文して土曜日の昼に到着した。

本体の梱包は商品箱をビニールで包んだだけでフィルターは別荷物扱いで商品箱そのまま。

開封してみると、この空気清浄機の特徴であるドーナッツ穴に埃っぽい跡がついていた。

付属アプリのwi-fi設定は3分ほどで終わった。

1年ほど使ってみた感想はwi-fiいらない。wi-fi規格乱立のせいで設定トラブル多いしダイソンスマホアプリは便利でも必須でもなかった。

動作モードは手動とオートの2種類がある。
センサー感度を見たいのでオートモードを選択する。

…スイッチを入れても動かないんだけどぉぉぉ!?

本体のオートモードランプは緑点灯=浄化終了を示している。
もしかしてセンサーパーツに保護用のビニール袋でも付いていて動作していない?
と思ってフタを外すも、なんにもない…おかしい…と思ったら数秒後に動き始めた。

動き出したpure cool linkには風量4と表示されている。
いつまでも開けておいてセンサー部分にホコリが入ると誤作動しそうなのでフタを閉じてみる。

フタを閉じて数分後、風は止まった。

そんなに広くない部屋だけどもう浄化(ゲームとかラノベでしか聞かない単語)終わったの?

もっとこう、初陣に相応しい勢いで風が出て、今まで気づかなかった汚れがきれいになって、風量が段階的に下がって浄化完了!みたいになると思っていたのに、なんだか地味なアクションで不安になる。

いきなりサポートに電話するのもアレだし説明書を読み直しみると関係ありそうなことが書いてあった。

「設置から144時間はVOCセンサーのキャリブレーションのため、ニオイを過剰検知する場合がございます」…(うろ覚え)

過剰検知というか検知が鈍いような気がするけど放っておいたら治った。


Dyson Linkを設定する


この空気清浄機はcool linkというだけあって、iPhoneやクラウドと連携できる。
iPhoneにインストールしたアプリから、過去の空気質の履歴も見れるらしい。
これは家電で遊ぶ勢には嬉しい機能ですね!いらないけど。

インストール直後はデータが空っぽでなんも映ってないけど。
履歴は1時間ごとに目盛られてるから1時間後に見てみるか…。

1時間後、データはまだN/Aのまま
1時間15分後、まだ空っぽ
1時間50分後、ようやくデータが表示された

履歴の表示までは遅かったものの、本体のセンサーで検知している湿度や温度は数秒単位で更新されている。

データなんて見なくていいよ空気を浄化できれば、という人はpure cool linkの無線機能をoffにできる(無線offでもオートモード可能)。

特に空気質のトラッキングはオンオフで待機電力が2倍くらい変わるので(1ワットが2ワットになる)オフにしたほうがいいかも。自分の場合は全然使わなかった。

気になったのはDyson Linkの地域情報の設定。
設定すると自分が住んでる場所の大気汚染度、気温、湿気が表示されて
  • 空気の入れ替えをしたら、外から汚い空気がなだれ込んできた
  • 部屋の湿気を追い出そうとしたら、逆に外から湿気が入ってきた
なんて事がなくなるらしい。

指定できる地域は市だったり町だったり、たまに大学名が設定候補に表示されるけどアプリに設定すると市の名称に変換されたりとか、ちょっとおかしい。

あと小笠原諸島の空気を調べた結果

きたない

Dyson Linkの設定情報は同じアカウントならすべての端末で共有される…けど、wi-fi環境によっては端末Aから接続すると端末Bから接続できなくなったりするっぽい。


pure cool linkのオートモード


pure cool link新バージョンから搭載されたオートモードを使ってみる。
センサーで検知した空気の汚れによって風量が自動的に変更されるらしい。

pure cool linkのオートモードは浄化過程で弱い風量を使う時間帯が長めに感じられる。
強風で一気に浄化して全体の稼働時間を短くすればいいじゃん、と考えるタイプのユーザーはあれ?ってなるかも。


オートモードの稼働基準


センサーで検知した汚染値がDyson Linkの空気質グラフの基準線を上回ると稼働する?
基準線は「空気質の目標値」に合わせて上下する。

「ホコリや花粉にとても敏感」に設定した基準線
花粉シーズンの4月でも「ホコリや花粉に敏感」で今のところは十分な模様。
「とても敏感」にしたら1日ずっと動いてた。オートモードの意味ないっすね。

おならをすると部屋の反対側に置いてあるdpcが一瞬で検知して風量6になる。
ベッドのシーツ交換は風量9、キムチや焼きそばには無反応、など検知する臭いやホコリによって風量の違いがある模様。

住宅の構造によってはドア3枚隔てた洗面所でヘアスプレーを使っただけで猛烈に可動するので、オートモード付けっぱなし運用は難しいかもしれない。



フィルターを長持ちさせる設定


Dyson Linkアプリの「空気質の目標値」を緩和するとオートモードの稼働時間が減ってフィルターが長持ちする…かも。


「とても敏感」だとほぼ1日動いてる。
空気の汚れ状態によっては「敏感」でも1日中動いてるので気にしなくてもいいかもしれない。

風量1でも風量10でも1時間稼働するとフィルター寿命から同じ1時間が差し引かれてるっぽいのと、風量10でも汚染物質を吸い込まなければフィルター寿命は減らないんじゃね?という部分はよくわからない。

「とても敏感」のオートモードで放置した結果、だいたい10ヶ月ほどでフィルター交換のアラートが表示された。交換後のフィルターに衝撃を与えるとホコリや花粉が飛び散るので注意。目には見えないけど。



1週間後のセンサー感度


センサーのキャリブレーションが終了したらしく、室内のちょっとした空気質の変化にも反応している。

殺虫剤を撒きすぎた時はすぐに風量10になった。
ベッドのシーツをめくった時も風量10になった。
おならをすると風量6くらいになった。

温度センサーはモーター付近にあるらしく、風量10で長時間運転した後はモーターが加熱し、実際の室温より高めの温度が計測される。

モーターが加熱すると本体底面が熱くなるため、ホットカーペットの上に置くと危ないかもしれない。


pure cool linkを別の部屋に移動すると…


pure cool link本体に記憶できるwi-fi接続設定は1箇所だけらしく、別の部屋が別ネットワークだとDyson Linkと本体の接続が切れる。

その状態ではiPhoneからのリモコン操作やDyson Linkから本体情報の表示ができなくなる。再接続するのも時間がかかるので、そのまま使っている。

iPhone側だけでもDysonクラウド(名前は適当)に接続していれば保存済みのクラウドデータは閲覧可能。

持ち運びの注意点

pure cool linkのドーナッツ穴を持つと壊れるからやめろと説明書に書いてある。
かといって本体底部を持つと縦長のcool linkはドア枠などにぶつかってしまう。

置き場所をちょいちょい変更して使うなら縦に短い「Pure Hot + Cool ファンヒーター」がいいかも。
重さはサイズの大きいcool linkのほうが軽い(ヒーター機能がないから)。


pure cool linkのwi-fiをオフにすると…


pure cool linkのオートモードで空気を浄化して動作が停止した状態から、wi-fi親機の電源をオフにするなどして通信が途絶えると、風量が約6へ急上昇する。

wi-fi接続が切れるたびに風量がアップするのが気になる人は電源offにならないwi-fi機器へ接続したほうが良さそう。

センサーで検知している空気の汚れとは無関係に風量が増加してるっぽいし、Dyson Linkの空気質表示も「きれい」から「やや汚れている」に強制的に変わるので不具合っぽい。


pure cool linkで洗濯物を乾かす


風量10で部屋干しの洗濯物を乾燥させたところ、強すぎる風で洗濯物の臭いや湿気が室内に拡散してしまった。部屋の換気量を超えるスピードで洗濯物を乾かすとカビの原因になりそう。


pure cool linkで結露を取る

窓についた少量の結露なら取れなくはないくらい。


継続モニター

本体の電源を切っても湿度と温度を計測して、Dyson Linkから履歴を参照できるようになる機能。電源切っても動いてるのが嫌な人はoffに。

off pure cool linkの電源offで完全停止する
on 電源offでも検出用に動作を継続する

継続on、電源offの待機電力は2ワット
継続off、電源offの待機電力は1ワット


消費電力

風量1で7ワット、風量10で55ワットくらい。


Dyson Linkの地域情報を更新する


Dyson Linkに表示される地域情報をすぐに最新版に更新するには、画面を下方向へスワイプします。画面上部に読み込みマークが表示され、更新されると写真のようなチェックマークが表示されます。アプリを開いていないと数時間も更新されないことがあるため、気温や天候のマークがおかしいと感じたら更新します。

昼夜の区別もマークでわかります


フィルター交換の目安


交換時期が近づくと本体下部のモニター表示が変わる。





そして1年後


窓の隙間をエアコンパテや隙間テープで塞いだ鉄筋コンクリートの部屋で使っている。
その部屋にいる限りは花粉症にならない。一歩でも出るとくしゃみ鼻水が出る。

普通に生活していると屋外で体内に花粉を取り込んで室内に戻ってくるわけで、いくら高性能な空気清浄機を使っても花粉症は防げないという残念な結果に。